ではいったい、メカニックやドライバーは何をしているのでしょう。時間を追って見てみましょう。草レー スだろうと、F1だろうと、ソノ流れはそれ程違うものではありません。
パドックに着きました。メカニック達は二日酔いの頭を叩きながら、レーシングカーに付いた夜露を拭いた りしながら、車検の始まるのを待ちます。ドライバーやチームマネージャーは、ヘルメットやレーシング スーツが規格に合っているかとか、ドライバーに間違いはないかとかの確認とともに、最終的な確認を一般 的には車検場そばの受付で済まします。
メカニックはタイムスケジュールに則って、レーシングカーを車検場へと並べます。この間一般的にドライ バーはメディカルチェックに行き、血圧や握力など運転に支障はないかをチェックに行きます。車検場で は、最低重量や安全装置など細かなチェックを受けます。レーシングカーはガソリン等を入れたのち、コー ス脇のパッドックへと運ばれます。ここで出走前点検を受ける事になります。サポートカーは、ピット裏で ピットが開くのを待ちます。
サポートカーは決められた番号のピット裏に車を着け、工具などの準備を始めます。ドライバーはレーシン
グカーに乗り、コース内へと入っていきます。
さあ予選開始です。予選中メカニックは、タイムを測りサインボードを出しレーシングカーの状態を観察し
ます。問題が無ければコレだけです。
予選が終わると、レーシングカーは車両保管場へと導かれます。レーシングカーに触れることは基本的に出 来ませんが、お金を払い又車検を受けることを条件に、レーシングカーをいじる事も出来ます。メカニック 達はレーシングカーに問題が無い限り、久しぶりの暇な時間を過ごせます、予選結果が出るまでビール片手 にピクニックです。こうして予選の1日は過ぎていきます。さぁ、宿泊先ではメカニック達の宴会です。こ の日ほどのんびり出来る時間は、メカニック達には無いのです。
決勝の日車両保管が解除されると、メカニック達はレーシングカーを取りに行き、清掃やオイル交換などを 手短に済ませます。コース脇のパドックで出走前点検を受け、ドライバーはメディカルチェックを受けま す。決勝のグリッドにレーシングカーを押入れ、後はドライバーの仕事です。みんな最善を尽くして来たは ずです、頑張ってもらいましょう。
レースが終わると結果が出るまでレーシングカーは車両保管場へ、上位入賞者には再車検が待っています。 レース結果が出て、車両保管が解除されると、レーシングカーを積んで家路へと向かう事になります。